今現在、主婦でアルバイトをしているけど、ちょっと物足りなさを感じて「ダブルワークしてみようかな」と迷っている方、多いと思います。
当時のわたも、ダブルワークに興味があり始めたのですが、始めてすぐに分かったのが、ダブルワークって想像以上にきつい!ということです。
いきなり気分が下がることを言って申し訳ないのですが、正確に言うと、ダブルワークをする明確な目標がなければ、体力的にも、精神的にもきつくなるので、気を付けてください!という意味です。楽しく続けるには、コツがあるのです。
ダブルワーク、いわゆるバイトの掛け持ちですが、興味を持つ理由はさまざまだと思います。
- 「収入を増やしたい」
- 「いろいろな職種を体験したい」
- 「時間があるので、新しいことに挑戦したい」
- 「スキルアップできそう」
などなど
理由は色々ですが、やるからには、自分の生活を豊にしたいですよね。
そこで!
本記事では、主婦のわたしが週5で、個人店のキッチン&事務職のダブルワークを1年半続けて、
✓ 大変だったこと
✓ よかったこと
そして、
✓ 楽しく続けるためのコツ
をお伝えしてます!
自分に合ったダブルワークの見つけ方についても記載しているので、ダブルワーク検討中の方の参考になればうれしいです。
それでは、さっそくダブルワークで自分の生活を豊にするための方法を、みていきましょう!
ダブルワークをはじめた理由&当時のスケジュール
本題に入る前に、少し自己紹介させてください。
わたしは、ダブルワークをする前は、ホテルのキッチンで働いていました。
5年間続けたのですが、退社し、個人店のキッチンバイトと、零細企業の事務の仕事を週5~6でやっていました。
そもそも、なぜダブルワークを始めたかというと、
- 結婚をして、生活リズムが変わったから
5年間いたホテルキッチンの仕事は土日勤務で、夜勤(泊り)が週2ありました。
結婚したし、土日休みの旦那と休日を合わせたいと思い、働き方を変えました。 - 違う職種に挑戦したかった・興味があった
ずっとキッチンで働いていたので、パソコンを使った仕事に興味があったのと、OLとはどういうものか?他業界に興味がありました。 - 経営の知識を身につけたかったから
当時、自分のお店を開くのが夢でしたが、ホテルのキッチンは作ることに専念するため、お客さんと接する機会もなく、店舗経営のことは身につかないと思い、個人店はどんな感じか?に興味がありました。
これらの理由を踏まえて、個人店のキッチンと、コンサル会社の事務職でダブルワークをすることを決めました。
そして当時のスケジュールはこんな感じ!
- 月(9:00-18:00 事務職)
- 火(6:30-15:00 キッチン)
- 水(6:30-12:00 キッチン)
(14:00-18:00 事務職) - 木(9:00-18:00 事務職)
- 金(6:30-15:00 キッチン)
- 土(繁忙期のみAM事務職対応あり)
基本的には1日に1職場でシフトを組んでましたが、水曜日は掛け持ちしてました。
事務バイトは繁忙期が2か月に1回くるので、たまに土曜日にもシフトを入れていました。
バイトですが、時間的にはフルタイムなので、そこそこハードなスケジュールになります。
ダブルワークのきつかったこと1位は体力
大変なことは色々ありましたが、やはり一番大変なのは体力面です!
働き方にもよりますが、職場が2つになる分、心身ともに疲れやすくなるなと思いました。
- 体力的に大変だった
ダブルワークは、入れようと思えばいくらでもシフトを入れられるので、”1人ブラック企業”状態になる可能性が高いです。
結婚もして、家のこともやりたいし、ライフワークバランスとりつつ働きたいと思ってましたが、普通にフルタイムでがっつり働いて、へとへとでした。
1暮らしの時は、疲れたら夕飯食べずすのまま眠ってたけど、結婚してからは家に帰ったら旦那のご飯作ったり、家事をやったり何かとバタバタしますとね?
ダブルワークは、自分の体力の余力にあわせてシフト管理を徹底するのが重要です。 - 両方の仕事を覚えるのが大変!
職場が2つ、業務内容が2つなので、最初は仕事を覚えるのが大変でした。
特に、今まで未経験の仕事って基礎から覚えるから大変ですよね。 - 職場の人間関係が2倍で精神的に疲れる
「はじめまして」の数が増えます。2つの職場で、同僚の名前を覚えるのが地味に大変でした。
そして、それぞれの職場に気の合う人もいれば、苦手な人もいるので、苦手な人対応が2倍になるとちょっときついかな…という感じです。 - 時間の管理が難しい
ダブルワークをすると、職場①のシフト、職場②のシフト、家族の時間、自分の時間、と管理する時間が増えるので、1週間の予定がけっこうパンパンになりがちです。
ゆとりを持った時間管理を意識しないと、すぐオーバーワークになってしまうので、要注意です。 - 時給なので祝日でれないとお給料が下がる
バイトは時給制なので、働かないとお金がもらえません。勤務先が祝日休みだと、シフトに入れないので、その分お給料がガクッと下がってしまいます。 - 出世が難しい(任せてもらえる仕事に限りがある)
ダブルワークで出世を求める人は少ないと思いますが… 一応記載しておくと、やはり自分はフルで月ー金働いていても、それぞれの職場には週2~3回勤務になります。
なので、それぞれの職場の人から見ると、仕事への貢献度が低いことになります。
そのため、1か所で週5で働いている人と比べると、出世?というか任される仕事の幅が狭くなりがちです。
あるいは、任される仕事の幅が増えるのに時間がかかる。ここはしょうがないし、自分の努力次第の部分ではありますけどね! - 確定申告は自分でやる
2つの会社からお給料をもらうことになるので、確定申告が必要です。
正社員だと会社がやってくれるのでラクチンですが、ダブルワーカーは自分で申告します。
はじめてだと分かりづらいし、必要な書類とか、申告する期限とかいろいろ調べてやらないといけません。
バイト先から源泉徴収票は必ずもらうようにしてくださいね。
ダブルワークは、職場が2つになるので、体力、気力、人間関係、メンタルがきつくなりがちです。
1週間の時間割にゆとりを持たせて、家庭や自分の時間を確保することが大事です。
また、せっかく稼いだお給料は、きちんと管理して貯金していくことも大事です。忙しいパート主婦でもできる、ほったらかしへそくり貯金法についてまとめた記事も、ぜひ参考にしてくださいね!

ダブルワークやってよかったこと1位はスキルアップ
- スキルアップや知らない知識が身につく
新しいバイトに挑戦すれば、新しい知識が身についたり、新しいことを知ることができて、それなりに刺激になります。
わたしの場合は、キッチンからコンサル会社の事務職への挑戦だったので、やることすべてが新鮮でした。
バイト仲間や先輩とランチに外出したときは「これがOLかぁ…」と思ったり笑。
具体的に身についたスキルでいいますと、コンサル会社だったので、会社の諸手続きの申請方法、決算書の超基礎的な読み方、事業計画書やプレゼン資料などの文章作成、青色確定申告の出し方などです。
一見難しそうですが、週3バイトでも毎回同じ作業を繰り返せば、できるようになります。
というのも、はずかしながら私、ずっとキッチン職だったので、バイトを始めた頃は、コピーの取り方、ファックスの送信、スキャン、電話対応などの事務職の基礎すらまったくできなかった訳です笑 むしろ学生バイトちゃんのほうができていました。
でも、聞くは1度の恥、聞かぬは一生の後悔?ということわざが背中を押してくれ、また、新人バイトの特権である「何聞いてもOK」な立場をフル活用し、なんとか1つずつできるを増やしていけました。 - 気分転換ができて、飽きない
職場の環境が2つになるので、気分転換ができます。
1つの職場でやなことがあっても、もう一方にいけば気分も切り替わります。
自分の場合、キッチンと事務職では業務内容も違いますし、キッチンは体を動かすけど、事務職は座り仕事なので、飽きずに仕事に取り組めたのが良かった点です。 - 休もうと思えば休みやすい
アルバイトなので、私用で平日休む必要があれば、正社員より休みは取りやすいです。ただ、時給なので手取りは減ってしまいますね。 - 2つの仕事を同時に比較できるので、やりたいことや向き不向きが分かる
ダブルワークに興味がある人のなかには、「2つ以上の仕事に興味があるけど、どっちが自分に向いているかが分からない」、あるいは、「今の仕事では経験があるので続けたほうだ楽だけど、実は別の仕事にも興味がある」という方もいると思います。
ダブルワークをやると、どっちも経験できるので、どちらの仕事が自分に向いているか、好きなのか、今後も続けていけそうか、という比較が同時にできるのがいいところです。
そして、バイトだから、正社員よりも身軽に辞められるので、合わないと思ったらすぐ次の職場へチェンジすることも可能です。
例えば、わたしはキッチンバイトについては、1年ちょっとで2か所のバイト先を経験しています。
理由は、自分がバイト先で得たい知識やスキルが、1つ目のバイト先では得られないと思ったから。
3か月働いて、使用期間から本採用になる前にチェンジしたのです。
正社員だと辞めるのも、次を見つけるのも大変ですが、バイトだと条件さえ合えば決まりやすいですよね。
ダブルワークのいいところは、自分が興味ある職種や業界の仕事を”つまみ食い”的に経験できること。
そして、がんばればそれなりにスキルや知識も身につき、できることの幅が広がることです。
【注意】仕事選びに失敗しないためにも、目的を明確にする!
ここまでで、ダブルワークのきついところ・大変なところと&良いところ・やってよかったところを、一通りご紹介しました。
次は、実際やるとなったら、どのように仕事を決めていくかについて、ポイントをご説明します。
ポイントはずばり、ダブルワークをする目的を明確にすることです!
具体的には
- ダブルワークで〇〇スキルを身に着ける!
- ダブルワークで〇〇を知りたい!
- 時間の融通が聞くバイトで、ライフワークバランスを整えたい!
- とにかく働ける時は、がっつり働いて給料をアップしたい!
などです。理由については、できるだけ具体的なほうがいいです。
例えば、
ライフワークバランスを整えたいのであれば「土日勤務は絶対にしない」と心に決めたり、お給料をがっつりアップしたいのであれば、夏休みやお盆、夜勤・早朝等時給が上がる時間帯や時期に集中して掛け持ちするのもありです。
個人的な例でいうと、ダブルワークを開始する前に、次のような目標を設定しました。
- 目標:将来自分のお店を開きたかったので、そのための情報収集をすること
- 身につけたかったスキル@個人店:商品開発、接客、発注や原価についての考え方。
- 身につけたかったスキル@コンサル会社:最低限の事務、経理、PCの基礎。
- 知りたかったこと@個人店:個人経営がどんな感じか?を疑似体験したかった(小規模繁盛店の売上、労働時間、最低限必要な従業員数、客層と商品、個人店ならではの大変さ等)。
- 知りたかったこと@コンサル会社:中小企業が使える補助金制度など。
- ワークライフバランス:どちらのバイトも最低週2日勤務のものに応募した。
- お給料:個人店は、時給が900~1,000円と低いので、事務職では未経験でも時給1,300円のものに応募した
ダブルワークをやることで、具体的になにを達成したいのかを明確にすることで、バイト探しの指針ができ、大量の求人のなかから自分に適したものを選びやすくなります。
また、ダブルワークで稼いだお金を賢く貯金することも大事です。稼いだ後のお金の貯金法については、こちらの記事を参考にしてくださいね!

バイト先にはダブルワークのことを伝える
バイトなので、基本掛け持ちOKですが、事前に両方のバイト先に、掛け持ちしていることを伝えると、後々トラブルを回避できたり、シフトの融通がきく場合もあります。
バイトの面接って、求人に「週2日〇時間~」と書いていても、大体それ以上の日数や時間を求められることもあります。
シフトにいっぱい入れるか聞かれたら、素直にダブルワークしたいから、「週〇日〇時間シフトは入れます」と伝えるのが無難です。
目先のバイト採用をゲットするために、無理して「シフト入れます」といったら後々自分の首を絞めることになります。
また、未経験のバイトの場合は、今までの経験を活かせないこともしばしば。
アピールポイントがない場合は「〇〇業界に興味があるけど、今は家庭と両立するため、バイトで少しでもがんばりたい」「将来はこういう目標があるから、そのために〇〇の仕事をがんばりたい」など、何でもいいのでとりあえず前向きな理由を伝えるのが、好印象です。
未経験のバイトの場合は、とりあえず意気込みをアピールします!
意気込みと自分の目標を伝えると、バイト先の方からも「お小遣い稼ぎにきた主婦」ではなく「目標をもったひと」として見てもらえます。
わたしの場合は、事前にダブルワークをする理由を伝えたことで、コンサル会社のバイトでは「開業に興味あるならこの会社の事例参考になるかもよ」など教えてもらったり、キッチンバイトのほうでも「某有名店がつぶれて、居ぬき物件でいま安く買えるらしいよ‼」等思わぬ情報を教えてもらうことも多々ありました。
情報がゲットできなくても、「主婦バイトだけど、ちゃんと目的がある人」という印象を広められるので、シフト週2~3回でも割と働きやすい人間関係が維持できます。
ダブルワークで未経験の仕事に応募する場合は、とりあえず意気込みと目標をアピールすると、ただの「主婦バイト」ではなく「ちゃんと目的がある人」として覚えてもらいやすいです。
シフト日数が少なくても、バイト先の人と良好な関係を作りやすくなります。
楽しく続けるためのコツ
ここまでで、自分に合ったダブルワークの探し方がわかりました。
では、せっかく始めたダブルワークを長く、楽しく続けるにはどうすればよいか?
コツをいくつかご紹介します!
スケジュール管理を徹底し、週休2日を確保する!
前述の通り、ダブルワークをするとシフトは入れたい放題です。
しかもバイト先からすると、週2~3日しか入ってないから、もうちょっと増やせるのでは?と思われがちです。
特に繁忙期などは、シフトを増やせないか聞かれることもしばしば。
わたしの場合は、ダブルワーク始めたての頃は、断り切れず入ってしまうことが多々ありました。
そのため、体力的にもきついし疲れるし、メンタル的にもつらくなりました。
ついつい、正社員のときの感覚で仕事をすると、「頼まれたら入るのが当たり前」と思ってしまい、ちょっと無理をすることもありました。でも、ちゃんと断るのが大事ですよね。
ダブルワーク始めたてのころは、仕事を覚えるのに必死で、ついつい週6シフトを毎週入れてました。
でも、これでは身が持たないし、そもそも正社員の勤務時間では家庭との両立ができないから辞めたのに、これでは元も子もない!!と思って、3か月を過ぎた頃には、週休2日を徹底しました。
勤務時間も、1日多くて8時間にしました。そうすることで、仕事も家のことも両立でき、旦那との時間も取りやすくなりました。
あくまでも自分の目標を達成するためのダブルワークなので、無理は禁物。
自分が目標に向かっていると思いながら無理せず働くのが、楽しく続ける一番のコツです
旦那に家事ができない日もあることを伝える
ダブルワークをはじめると、疲れて家事をやる気力がない日だってあるのです。
なので、旦那さんに事前に、ダブルワークがしたい理由を伝え、「正社員ではないけどフルタイムで働くので、平日の家事は大目に見てね」と一言いえば、心おきなく働けます。
普段から家事を分担してても、いざ疲れて自分の担当家事をする余裕がなくなると、ちょっとストレスになったり、「今週家事全然できてない!ごめん!」と思ってしまう場合は、事前に旦那さんに共有するといいですよ!
1日1バイトの方が負担が少ないし効率的
ダブルワークは、1日ごとで違うバイトにするか、1日で(例えば朝と夜で)違うバイトをやるかの2パターンあります。
わたしは基本的に、1日1バイト最大8時間までで続けていましたが、週1回は午前と午後で2つのバイトをしていました。
体とメンタル的な負担でいうと、1日1バイトが断然おすすめです。
なぜなら、1日のなかで自分のなかで切り替えをしなくてもいいので、精神的に楽だからです。
また、1日で2つ掛け持つと、バイト先からバイト先への移動時間がもったいないし、シフト時間が短くなるので、非効率的です。
なので、1日1バイトで集中して仕事したほうが、仕事の効率もいいし、自給的にも効率がよくなります。
好きな仕事と得意な仕事の組み合わせにする
ダブルワークで2つとも新しい仕事をはじめるのは、かなり大変&難易度が高くなります。覚えるのも大変だし。
なので、バイト1つは、新しい分野で興味のある仕事、あるいはお給料が低いけど、自分が好きな仕事を選びます。
でも、2つ目の仕事は、自分の今までの仕事の経験、知識やスキル、あるいは資格を活かせる、得意なバイトを選ぶと、心身ともに余裕をもって続けられます。
経験者で応募したほうが、最初の時給が未経験者に比べて、多少高くなる場合もあります。また、ノウハウがあるので、仕事を覚えるのも簡単だと思います。
同じ業種で違う職場を選ぶのもあり
例えば、飲食のホールが得意、好き、あるいは興味があるなら、
- 個人店とチェーン店、
- ホテルレストランとカジュアルレストラン、
- ウェディングの配膳と老舗日本料理屋、
といった具合に、働く場所を変えるのもありがと思います。
同じ接客業でも、接客の方法やポイントが異なるので、接客の幅と経験値が増えます。
目的が明確であれば、2つのまったく異なる業種を選ぶのもいいし、1つの業種内でバリエーションを経験するのもいいですね。
まとめ
本記事では、主婦がダブルワークをはじめる前に知っておきたいことをまとめてお伝えしました。
ダブルワークは、体力的に大変になりがちだし、仕事が2つになるので、時間管理をしっかりして、仕事と家庭の時間を確保するのが必須です。
また、ダブルワークを始める前に、なぜ2つのバイト先で仕事をするのか?ダブルワークをする目標を明確にすることが大事です。
そうすることで、バイト選びの指針ができ、勤め先選定もスムーズにいきやすいです。
目標や得たいスキルが明確であれば、ダブルワークの辞め時にも迷いませんよね?
自分の目標が達成できたら辞めればいいのです。無理して続ける必要はありません。この点は、正社員よりも身軽でいいですよね。
徹底した時間管理で無理はせず、「自分の目標を達成するためのダブルワーク」という考え方をするのが、楽しく続ける一番のコツです!
そして、できれば貯金や節約術を活用することで、より日々の生活が豊にしていきたいですね。パート主婦でもできる、”ほったらかし”へそくり貯金法についても、ぜひ参考にしてくださいね!

本記事を読んでくださったみなさんも、自分に合ったダブルワーク先を見つけられるよう祈っております!
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