帰国子女の大学入試は、英語と小論文を徹底的に勉強すれば合格率が上がる

帰国子女・帰国生の大学入試の情報って少ないですよね、

この記事をクリックしてくださった方は、おそらく現在、海外在住の高校生で、大学は日本に帰国したいと思っている学生さん、あるいは学生さんの親御さんだと思います。

本記事では、海外在住の高校生の方向けに、帰国生入試を合格するために絶対押さえておくべきポイントと、やっておくべき対策について、実体験をもとにまとめています。

ここで少し、自己紹介をさせて頂くと、

わたしは小中高とアジア圏を転々とし、高校時代は香港に住んでいました。大学入試の勉強は高校2年生の時にスタート。1年ちょっと塾に通いながら、受験対策をしていました。

当時の私の日本語力は、高校2年生にして漢字は小学4年レベルで、原稿用紙の書き方すら分からず、塾の先生も「1つずつがんばって覚えましょう!」みたいな感じでした。

それでも、本記事記載の試験対策を1年実践した結果、無事、慶応の文学部に合格できました。

受験準備をしてた1年間、実践していた勉強法や、書類審査、筆記試験、面接の審査ポイントや注意点などを細かく記載したので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

それでは、まず入試までのタイムスケジュールから見ていきましょう。

目次

入試までのタイムスケジュール

まずは、帰国生入試のざっくりとしたタイムラインをご紹介します。

出願期間が6月からはじまり、筆記試験と面接が9~10月、結果発表が10月、というのがおおまかな帰国生入試のスケジュールとなります:

6月:エントリー&出願(書類審査)
【7月に現地校を卒業】
8月ごろ:書類審査の発表
【わたしは8月に帰国しました】
9~10月:2次試験(筆記試験と面接)
10月ごろ:合格発表
10~12月:年内に入学手続き
4月:入学

現地の学校の卒業が7月なので、卒業してから10月頃までが、受験期間となります。

合格発表は大体10月下旬には一通りおわるので、入学するまでは、引っ越しなどの準備をし、4月に入学という流れになります。

(※6月の出願書類の提出が、書類審査(1次審査)となるので、それにまず合格しないと試験すら受けられません)

ちなみに、大学によっては帰国生を募集していない学部もあるので、募集要項は事前によくチェックしてくださいね。

また、難しいと思うけど、オープンキャンパス等も事前に行けると、大学の雰囲気もわかるし、説明会で質問できるのでいいです。

ちなみ、わたしは心理学科志望だったのですが、青山学院大学の文学部の学科の内、心理学科だけ、帰国生は応募してませんでした。

気になって担当者に聞いてみたら、「心理学科では、非常に難しい専門用語がたくさん出てくるので、帰国生の日本語力では無理です」とスパッと言われました。

「”帰国”っていうだけで、NGってどうなの?そもそも心理学の先進国はイギリス・アメリカだぞ!」と思ったと同時に、わたしたち帰国生の日本語力は信頼されてないんだなぁ…なんて思って、ちょっとショックでした。

帰国枠の入試は、書類・筆記・面接

帰国生入試は、1次審査と2次試験に分けて実施されます。

1次審査は、出願書類ベースの書類審査です。英語力(TOEFLスコア)と基礎学力(共通テストの結果)で足切りされます。

書類審査が受かると、2次試験が受けられます。

2次試験は、筆記試験と面接のセットというパターンが主です。筆記試験については、小論文と日本語の読解力テストが出題され、面接では志望理由と海外経験を中心に質問されます(参考:河合塾HP)

1次書類試験では、英語力と基礎学力、2次試験では、日本語力、海外経験と志望理由が問われる

合格率は年度によってかなりバラつく

募集要項の「募集人数」欄をみるとわかるのですが、帰国枠の応募人数は少なく、大体「若干名」と記載されています。

また、もう1つの特徴としては、合格率が年度ですごく上下するということ。同じ大学・同じ学部でも、合格率が50%の年度もあれば、30%以下の年度もあります。

ここは運なので、とりあえず、日々やるべきことにコツコツ取り組むしかないですね。

参考までに、学習院大学、慶応と早稲田の過去5年間の合格者数をのせました。結構ばらついているのがわかりますよね。

出典:学習院大学HP

出典:慶応義塾大学HP

出典:早稲田大学HP

ただ、全体的な傾向で見ると、書類で受かれば2次も通りやすくなる場合が多いです。

なぜなら、1次試験(書類審査)で英語力と基礎学力で足切りされているため、2次試験では、大学の授業について行けるだけの日本語力があることをアピールし、「海外ならではの経験」や「志望理由」が伝えられればOKだからです。

ここについては、塾に通えば事前にじっくり準備ができるので安心です。

さて、

全体像がわかったところで、1次と2次、それぞれの審査の詳細を見ていきましょう。

1次の書類審査(エントリー&出願)について

海外だと多くの学校が、7月に終業ですが、そのちょっと前の6月頃に帰国生入試の出願期間がはじまります。

出願書類の送付が1次審査(書類審査)となるので、必ず応募要項を確認し、応募に必須の各種書類をそろえましょう。

具体的な手順としては、各大学のサイトから、応募要項をダウンロードし、ウェブのエントリーシステムに登録します(ウェブエントリーシステムに登録することで、出願用紙が印刷できます)。

エントリーはウェブですが、2021年現在も出願資料一式は、原本を大学宛に郵送するのが必須です。出願資料は、大体次の通りです:

  1. 各大学規定の出願用紙(個人情報・小学校~高校の学歴・志望理由等を記載する)
  2. 共通テストの正式なスコア(厳封)
  3. TOEFLあるいは類似の英語試験の正式なスコア
  4. 高校の成績表
  5. 先生からの推薦状
  6. 大学や学部によっては、小論文などを追加で出す場合があります。

上記書類をそろえるうえで、気を付けるべきポイントがあります!!

  1. 推薦状は、先生に早く頼む

    先生も他の生徒から推薦状を頼まれている場合があるので、早めにお願いします。

    大学によっては、規定の推薦状フォーマットがあり、応募要項がでないとフォーマットをダウンロードできません。

    その場合も、「フォーマットは〇月にダウンロードするため、今はないが、お願いします。推薦状は日本に〇月〇日まで送付する必要があるので、〇日までにお願いします!」と伝えておきましょう。

    ※学校が夏休みに入る7月8月は、先生もバカンスに羽ばたくので、その前に念を押してお願いしましょう。

  2. 書類は、EMS(国際郵便)を使う

    応募要項にも記載がありますが、願書一式は速達・簡易書留・締切日必着になります。

    海外からの郵便は、時間がかかるので余裕をもって郵送しましょう。

  3. 入試検定料のお支払いも忘れずに

    大学ごとに、入試検定料というのが10,000~35,000円かかります。出願書類の提出と同様、期間内に支払う必要があります。

    また、出願書類を送るさいに振込(クレジットカード等)の控えを郵送する場合があるので、忘れずに!

重要!】学校は卒業式が終わり、夏休みになると先生と連絡が取れなくなる可能性が高くなるので、学校発行の必須書類については、事前に念押しでお願いしましょう。

1次の書類審査は【英語力で勝負】

書類審査では、TOEFLスコアと共通テストの結果で足切りされます。要は、英語力が審査されているのです。

ちなみに、英語力については、アジア圏からの帰国生だろうと、ヨーロッパ等の非英語圏からだろうと、求められます。

もっと言うと、中国語やタガログ語がベラベラでも、英語ができないと帰国枠では戦えません!

そして、書類審査の審査基準については次のとおりです:

  • 審査基準① TOEFLスコア

    大学にとって帰国生を受け入れるねらいは、海外経験豊富なグローバルな人材をいれることです。

    そのため、英語力が必然的に求められます。非英語圏に住んでいても、高い英語力を期待されます。

    英語力の基準として審査されるのが、TOEFLスコアです。ほぼどの大学でもTOEFLスコアは提出必須の資料です。

    高校の成績が良くても、国際的な英語力の基準であるTOEFLスコアが低ければ足切りされます。

  • 審査基準② 共通テストの結果

    共通テストの結果は、日本でいうセンター試験の代わりです。

    基礎学力はもちろん「この子が現地でどれだけがんばったか?」を見られます。

    基本的には、英語圏の共通テストであるSAT、GCE A-level、IBの結果を提出することになります。

学校では共通テスト対策に専念し、学校外の時間ではTOEFL対策をするのが必須です。とにかく英語に注力です

TOEFL対策では、参考書と過去問の活用も効果的ですが、TED等の動画を活用することも効果的です。

TOEFLで出題される学術系・雑学系の英語動画が多くみられるので、活用しない手はありません!TEDの効果的で正しい活用方法についてもまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね。

書類審査対策

書類審査に通るには、普段の学校の成績をコツコツ上げていくこと!そして、学校外の時間ではTOEFLスコアを上げることです!

対策①共通テストは地道にがんばる

この記事を読んでいる方は、たぶん、実感していると思いますが、共通テストは一夜漬けではよい結果を出せません。

GCEやIBの場合は、試験以外にも普段から科目ごとに論文・課題提出やら、時間外でのボランティア活動への参加やら、チャリティやら、地道に時間をかけて取り組む課題が多いのが特徴です。

共通テストに関しては、とにかく普段の勉強をがんばるしかありません。

対策②TOEFLは75点以上を目指す

帰国枠において、とっても重要なTOEFLスコアですが、各大学ごとになんとなくの足切りラインがあります。

自分が行きたい大学の足切りライン以上を目指すことで、書類審査合格の確率が上がります。

例えば、MARCH系ですと、75点以上(英検2級A程度)を目指します。

出典:https://www.edubal.net/edublog/b20200422-13255/

TOEFLですが、受けてから結果がでるまでの時間にすごくバラつきがでます(受験繁忙期だと結果がでるまで1か月以上かかることも)。

なので、出願期間に間に合うよう受けてくださいね。

また、TOEFLスコアの有効期限は2年ですが、稀に大学側で「応募前〇カ月までに取得したスコアでないと、有効ではない」など独自の基準を設けている場合があるので、出願資格を要チェックです。

2次の筆記試験&面接は【小論文で勝負】

8月に書類審査の合否発表があり、そのあとはいよいよ筆記と面接があります。

筆記試験は小論文です。

小論文については、お題が1つドンとわたされ、自由に記述していくものと、資料を読んだうえで記述する読解系と2パターンあります。

また、大学によっては、漢字試験、(稀に英語の試験)などの学科試験が課せられることがあります。

例えば、早稲田大学は、漢字テストや読解テストが多いのが特徴です。

面接はだいたい筆記試験の後、お昼の休憩をはさんで午後に実施されます。

時間は大体15分前後です。面接官の人数は、わたしが受けた時は少なくて3人、多くて5人でした。

面接は基本的に、個人面接でした。個室でやる場合もあれば、簡易ブースが多数セットされた大きいホールで行うことも。

大ホールの場合、簡易ブースで個別面接をやるのですが、自分の番をまっている間は、他の受験生が面接している内容がだだもれだし、自分がはなす内容も聞かれるし、変な緊張感がありました。

また、面接官は基本的にフレンドリーでしたが、圧迫な方も混ざっています。

例えば、こっちが何話しても、ずーっと床を見ている試験官もいたし、わたしが書いた小論文の内容について、わたしが反論できなくなってもどんどん質問攻めしてくる方なども。

面接には、圧迫というものもあるので、あまり気にしないのが一番ですね。

筆記試験と面接対策については、わたしは(そしてほとんどの帰国生は)帰国生入試対策をしている現地の塾に通って勉強します。

参考までに、塾に通ってよかったと思ったことをご紹介:

  • 情報収集できる

    帰国生入試は応募枠が少ないので、情報量も少ないです。

    でも塾には、これまでの過去問や、今年の傾向といった情報が入手できます。

    また、願書の志望理由や、前述した「推薦状は早めに取得!」「TOEFL必須!」という情報もすべて塾で教えてくれるので、試験対策に集中できます。

  • 日本語力を身に着けられる

    例えば、中学まで日本にいて、高校から海外の学校へ通い始めたという場合は、日本語力も多少あるし問題ないように思えます。

    しかし、試験が小論文と面接なので、普通の学力試験と求められることが違います。

    また、現地の学校に行ってると、普段、漢字や日本語をまったく書かないですよね。漢字を覚えるためにも、通うのがおすすめです。

  • 面接対策ができる

    なんだかんだ、面接時のノックの仕方とかお辞儀をどこでするかとか、そういうマナーは試験官に見られます。

    また、前述のように、圧力面接官もたまにいらっしゃる等、そういう事前情報があるのとないとでは、当日の緊張具合とか不安の度合いがだいぶ変わります。

正直、海外にいると、帰国したいと思っても「これを勉強したいなら、どの大学に行くべき?」「とりあえずどの大学を目指すべき?」など分からないことが多いと思います。

わたしもそうでした。でも、塾の先生がアドバイスをくれて、無事進路を決めることができました。

入試直前は先生と同期と夜までがんばったり、受験当日も、試験会場で同期と会えた時は安心します。

あるあるですが、帰国生のほとんどが日本に友達いないので、そういう意味では、なかまができるのも心強かったです。

小論文の設問は2パターンある

前述のように、小論文は2パターンありますが、いずれにしても日本語力と、あなた個人の海外での体験談が求められます。

余談ですが、帰国生枠は募集枠が「若干数」と少ないですが、倍率は一般入試よりもよい年度が多いので、コツと運がよければMARCH系以上に合格できます。

ただ、

入った後に日本語について行けなくて退学する生徒が多いのも事実のよう。なので、2次の筆記試験と面接では、大学の講義についていけるだけの日本語力があるのかどうか?を試験されるのです。

それでは、小論文の設問の2パターンについて、詳細を見ていきましょう。

パターン1:資料を読み解き、回答する小論文試験

お題となるテキストや図表などの資料を読み、質問に答えるパターンです。

これは、資料を読み解く読解力の試験となり、早稲田大学やお茶の水女子大学、ICU、国立系大学はこのパターンの設問が多いです。

例えば、

令和3年度お茶の水女子大学の文教育学部の問題では、中島義道『<対話>のない社会 思いやりと優しさが圧殺するもの』の抜粋が資料として提示され、次の設問に回答します

① 傍線部について、どういうことか、本文に即して200字以内で説明しなさい。

② 著者は思いやりについてどう考えているのか。またあなた自信は思いやりについてどう考えるか。あわせて600字以内で述べなさい。

出典:お茶の水女子大学HP

日本語の資料を読み解く力が問われます

パターン2:テーマに沿って自由に述べる小論文試験

パターン1とは対照的に、お題となるテーマが1つドンとわたされ、それについて自由に記述する試験です(パターン1とあわせて出題する大学が多いです。)

補足資料などは一切与えられないので、自分の知識と経験からネタを引っ張り出す必要があります

また、自分の海外経験を踏まえて記述する問題が多くなります。

例えば、

こちらはICUの2020年度の設問から一部抜粋したものです:

問2 あなたはユニバーサルアドミッションズの受験生として、日本以外の国や地域での経験を持っています。国や地域を超えて統一することが人類の発展につながると考えるモノや事柄を一つ取り上げ、統一の利点と欠点を理由とともに論述しなさい。

出典:ICU HP

※ちなみに、ユニバーサルアドミッションズはICU独自の帰国生含めた英語関連の入試枠のことです。

小論文の試験では、日本語力海外経験&自分自信が感じたこと・思ったことをアピールできればOKです。

小論文の効果的な勉強方法【重要】

小論文の設問パターンがわかったけど、実際どのように対策をすればよいのか?

本章では、実践して効果的だった小論文力を伸ばすポイントを3つご紹介します。

①過去問をたくさんやる

どんな試験でも、過去問をたくさんやるのは重要です。

ただ、帰国枠の問題点は、過去問の情報が少ないことです。いわゆる、赤本的な本がありません。

最近では、多くの大学が過去問数年分をネットで公開しています。一部ですが、参考までに下記が今年度ないし昨年度の過去問へのリンクです

慶応義塾大学(毎年募集要項に昨年度の設問が掲載されてます)
早稲田大学
お茶の水女子大学
ICU
その他、大学に直接問い合わせれば、過去問をコピーさせてもらえる場合もあります(一橋大学等)。ただし、直接大学に行かないといけないので、難しいです。

HPで過去問が掲載されているのはいいのですが、問題点もあります。

パターン1のような資料を読解する問題の場合、著作権の問題で肝心の資料が大学HPに掲載されていない場合がほとんどです。

例えば、先ほど紹介したお茶の水女子大学の場合、本来資料がプリントされている右側に「この部分に記載されている文章については、著作権法上の問題から~」と記載されていますよね。

そのため、問1でいうところの「傍線部」がわからないし、問2も回答できません。これでは、意味がないですよね…

なので、塾に入ることで、抜けのない過去問が手に入ります。質問用紙は基本的にお持ち帰りOKなので、過去の受験生がお持ち帰りした過去問をたくさんゲットできるのです。

また、過去問をやるさいは、次のことに注意します:

  • 最初は制限時間は気にせず解いていく

    質問の意図なども想像しながら、丁寧に回答すれば知識も身につき一石二鳥!

    読解系の問題で提示される資料は、ここ最近の社会の傾向や考え方、問題などがベースにある場合がほとんどです(例えば環境問題、人種差別など)。あとは、定番の本や最近話題の著書などからの抜粋も多いです。

    そのため、質問内の資料を読解して自分の知識にしてしまうことで、パターン2のようなテーマしか与えられない設問に答えるときのネタとして使えるようになります。

  • 読解系の場合、質問を読んでから資料を読む

    すごく基礎的ですが、質問を読んでから資料を読むことで、必要な情報をピックしながら読めます。

  • わからない単語は辞書でしらべて、ついでに漢字の書き方も覚える

    資料の内容が倫理系?とか専門的な場合、漢字が難しいです。分からない漢字は、えんぴつで囲んで、読み方を辞書でしらべて、書き方もついで覚えちゃいましょう!

  • 小論文を書くときは、起承転結を意識する

    これも基礎的ですが、やっぱり基礎は大事ですね。「主張→理由→例【重要】→反対意見への理解もいれつつ→結論」というのが、鉄則です。これをテンプレにして、書いていきます。

    とくに、パターン2の小論文の場合、原稿用紙1枚分以上(600字以上)で記述するのが多いので、ストーリーを組んで書くのが大事です。

    書き始める前に、ざっくりメモで構成を考えてから書きます。

    特に注目してほしいのが「例」です。この「例」の部分には、自分の海外体験談を入れます。

    審査員は、海外だからこその経験を活かして小論文を書いてほしい訳なので、構成を考えるときは、例から考えるのもありですね。

基礎を抑えながら、過去問に丁寧に取り組むことで、知識力も漢字力も小論文力も身につきます。

小論文を書くときは、常に自分の海外経験をからませるのがポイント。

②日本の情報収集をする【重要】

ここまでで「自分の海外体験が大事!!」と言ってきましたが、同じくらい大事なのが、日本の情報です!

「海外体験」は、あくまでも日本の文化や社会と比較するための材料です。

日本と海外、2つの情報がそろってはじめて小論文や面接で「現地では〇〇は習慣化されており、これは日本の考え方とちがうので、カルチャーショックを受けました」みたいなことが言えるようになります。

そして、日本の最新情報を集めるのにおすすめなのが、新聞とAERAです。

特にAERAにはお世話になりました。AERAは朝日新聞出版が毎週発行する週刊誌で、特徴としては、現在注目の人物へのインタビュー記事や、現在ホットな社会問題系の記事がおおいことです。

「日本では今こんなことが問題なんだぁ、こういう考えのひとがいるんだぁ」みたいのがなんとなく分かります。ざっとでいいので、ぜひ読んでみてください。

わたしが通ってた塾では、日本の各種新聞や雑誌が学習スペースにあったので、授業がある毎週土曜日はちょっと早めにいって、読んでたりしました。

過去問だけやっててもつまらない&飽きるので、気分転換的な軽い気持ちで読むと続けられると思います。

自分の海外経験を活かすには、日本の今の社会問題や注目トピックを知って、比較できるようになることが重要です

③現地での体験談をストックしていく

これも、前章の「日本の情報収集をする」とつながりますが、2つの情報を比較できないと意味がないというか、せっかくの経験を試験に活かすことができません。

なので、普段から何気ないエピソードをメモするなりしてストックして、これはどんなテーマに当てはまるかを考えると、小論文を書きやすくなります。

鉄板テーマが、カルチャーショック、文化の差異、人種差別問題(そしてあなたがどう感じたか・どう乗り越えたか)です。

エピソードのストックは、難しく考えず、最初はちょっとしたことでもいいんです。

例えば、

当時仲がよかったインド人の友達に、ふと「インド人ってカレー毎日たべるの?」と聞いたこところ「What? NO!!!」みたいなリアクションをされました笑

そのあと、彼女に、「じゃあ、日本人は毎日Sushi食べるのか?」と聞かれてハッとしました。

的なライトなエピソードも、これは「国に対する偏見だよなぁ」とか、「ステレオタイプだよなぁ」みたいに考えることもできますよね。

もう1歩踏み込むと、例えば、

わたしは、高校の時香港に住んでいたのですが、学校には中国本土出身の生徒が多く、普段は仲良くしていました。

でも、歴史の授業で第一次世界大戦の勉強をして以来、その子になんども「日本が中国にしたことを謝れ」と言われ、自分の祖母の戦争体験を話され、「日本人はevilだ」といわれる日々が続きました。

というエピソード。同じような体験をした方も多いと思います。

国が変われば捉え方も変わるし、それが国同士の理解が進まない大きな壁になっているなと身をもって体験した方、多いと思います。

特に、アジアだと中国や韓国の方が学校に多いので、戦争に起因するいじめだったり、差別も多いですよね。

一方、日本のアニメやアイドル(特にジャニーズ)が好きな子も多いから、そこで仲良くなれたり。

いい面わるい面いろいろです。これらの体験は、次に活かせるようにしたいですよね。

ちょっと話がそれましたが、ポイントは:

現地での日常生活で、感じたエピソードを集めて、どのテーマに当てはまるか、日本とどのように比較できるのかを考えると、小論文がスムーズにかけるようになります。

面接について

帰国生入試では、必ずといっていいほど面接があります。圧迫面接もあったので、ほんとに緊張しますし、うまく答えられないと凹みます。

わたしは4か所の面接を受けたのですが、その時に必ず聞かれた質問や注意点をお伝えします:

  • 志望理由【重要】

    志望理由については、「なぜその大学のその学科で勉強したいのか」を具体的に説明できるようにします。

    各大学ごとで、学科に特色が違うので、ネットや(行けるのであれば)オープンキャンパスで聞いた学科のキーワードやスローガン的なものを、織り交ぜつつ理由を述べると説得力がアップします!

    あと、補足すると、海外で高校卒業した場合、そのまま海外の大学へ進学するひとが多いです。

    そのため、「なぜ、わざわざ日本へ帰ってきたいのか」を問われることも多いので、これについても答えを用意しておきましょう。

  • 小論文に関する質問【重要】

    特にパターン2のテーマに沿って記述する小論文の場合、自分が書いた内容について深堀して問われます。

    通常筆記試験の後、お昼をはさんで面接なので、お昼のときに自分が小論文で書いたことを振り返るなど、準備をしておくと焦らず受け答えができます。

  • 現地での学業や体験にかんする質問【重要】

    学業、カルチャーショック、暮らしぶり等テーマ別にエピソードを準備しておくといいです。

  • 日本語の会話力(敬語がつかえるか、コミュニケーションがとれるか)

    小論文と同様、日本の大学の講義についていけるだけの日本語力があるのかが見られます。

    さらに言うと、生まれも育ちも海外の場合、日本の文化がわからない・そもそも友達がいないので孤立しがち・友達を作りたくても共通の話題がない等々で学校にいけなくなる生徒も多いのだとか。

    性格的にあなたが、大学のカラーになじめそうか?ということも評価されるようです。

  • 礼儀(お辞儀、身だしなみ、日本の面接マナー等)

    これは、大学入試に限らず、その後の就活や仕事で知っておくべき、基本的なマナーなので、型通りに覚えましょう。

まとめ

本記事では、帰国生入試の注意点や学習すべきポイントなどについてお伝えしました。

書類審査と2次試験の筆記と面接では、それぞれ求められていることが異なるので、それを意識してくださいね。

1次のポイントは、TOEFLスコアのアップと共通テストの結果をあげること。

その際は、参考書とあわせてTEDの英語動画を正しく活用すると、点数が伸びます。下記の記事で具体的な内容を記載しているので、ぜひ活用してくださいね!

2次のポイントは、小論文です。小論文で大学の講義が理解できるほどの日本語力があることをアピールし、独自の海外体験を伝えます。

その際には、日本の現状と比較することが求められるので、普段から日本の情報収集をして、海外エピソードをストックするのがおすすめ。

とにかく英語力と小論文力が合格のカギです。

本記事を読んでくださった皆さんが、第1志望に合格しますように!

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